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生成AIで作った「入園説明会の冒頭のあいさつ文」の例=東京都品川区、野田枝里子撮影
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 東京都品川区は、業務効率化と保育の質向上を目的に、保育士向けの生成AI(人工知能)研修を実施した。区はAI領域で実績のある「アマゾンウェブサービスジャパン」(同区)、自治体向けAIプラットフォームの開発を手がける「シフトプラス」(大阪市)の3者で共同研究を進めており、共同開発の第1弾として、今回の研修プログラムが作られた。

 研修には、区立保育園、幼稚園に勤める職員らが参加し、生成AIの仕組みや操作方法などを学んだ。事務作業の多さなど、保育現場が抱える課題に対し、生成AIの活用法も実践。「入園説明会の冒頭のあいさつ文を考えて」と入力すると、数秒後にはあいさつ文の例がずらりと並び、参加者からは「すごい」といった声があがっていた。

 保育士の女性は、保育園にパソコンはあるものの、これまでAIを使ったことはなかったという。「文章を考えるのに頭を悩ませることが多い。その手助けになるのはうれしい」と活用に前向き。「文章に子どもの様子も入れたいから、すべてをAIに任せるのは難しい。人間だからできる要素も入れて、AIをうまく活用できたらいい」と話した。

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